三島工業、ESG戦略を発表、2030年までにカーボンニュートラルを目指す

中国の磁性材料分野の主要企業である同社は、磁気技術の応用における画期的な成果を発表し、自動車エレクトロニクスから再生可能エネルギーに至るまで、幅広い業界におけるイノベーターとしての地位を確固たるものにしました。2020年に設立され、上海臨港特区に拠点を置く同社は、ネオジム磁石を含む高性能磁性材料を専門とし、電気自動車、産業オートメーション、グリーンエネルギーシステム向けにカスタマイズされたソリューションを提供しています。

自動車分野において、三島製作所の磁石は電動パワートレインやアンチロックブレーキシステム（ABS）の重要部品として、電気エネルギーを機械的な動力へとエネルギー効率よく変換することを可能にし、重要な役割を果たしています。同社の製品は大手EVメーカーに採用されており、排出量の削減と航続距離の延長に貢献しています。さらに、三島製作所の磁気センサーは先進運転支援システム（ADAS）に統合されており、リアルタイムの車両制御と安全性の向上に貢献しています。

同社の希土類磁石への研究開発は、風力タービン発電機の進歩にも貢献しており、同社の永久磁石技術は、従来の設計と比較してエネルギー変換効率を最大15%向上させます。このイノベーションは、風力エネルギーの均等化発電原価（LECO）を低減することで、中国のカーボンニュートラル目標達成に貢献します。

三島工業（上海）有限公司は、業界初となる「Magnet-as-a-Service（MaaS）」プラットフォームを発表しました。このプラットフォームは、柔軟なサブスクリプションモデルを通じて、企業が高度な磁気技術を利用できるようにしています。この取り組みは、ロボット工学、ヘルスケア、スマート製造分野の中小企業を対象としており、高価な磁気部品の導入における障壁を解消します。

MaaS プラットフォームは、次の 3 つのコア サービスを提供します。

1. オンデマンド磁石レンタル：試作・パイロット生産用の希土類磁石の短期リース。

2. パフォーマンス監視: IoT 対応センサーは磁石の状態をリアルタイムで追跡し、メンテナンスの必要性を予測します。

3. リサイクル プログラム: 磁石を回収して再生し、電子廃棄物を削減する閉ループ システム。

上海に拠点を置く医療機器メーカーは、MaaSを活用してMRI部品の試験を行い、研究開発費を30%削減した。また、ロボット工学企業も、自動化組立ライン用の磁石をレンタルすることで、設備投資をすることなく生産規模を拡大した。

ミシマの今回の動きは、世界的なサプライチェーンの再編が進む中で、国内企業に輸入磁性部品に代わる信頼性の高い選択肢を提供するという。同社は蘇州に新たな物流拠点を開設し、3PLプロバイダーとの提携を含むMaaSインフラの拡充に500万ドルを投資する予定だ。